ドイツの大学でスポーツマネジメントを専攻するメリットとは
こんにちは、Shootです。
今日は、僕が本命であったライプツィヒ大学スポーツマネジメント専攻に編入して、これまでに感じた良かった点を挙げていこうと思います。
進路の選択肢として海外大学への進学を考える人が年々増加している中、
特に今回はスポーツ、サッカーに関わりたいと思っている人に向けて、少しでも参考になることを伝えられればと思っています。
また、学費が基本無料、学生証の発行手数料さえ払えば市内の交通機関に乗り放題など、ドイツの大学一般に関わるメリットは省略。
今回取り上げる内容はあくまでも僕の体験に基づき、他大学と比較できないのでご了承ください。
ドイツの大学でスポーツマネジメントを専攻するメリットとは
1. 経済学の知識とスポーツ学の知識が身に付く
僕が所属するスポーツマネジメント専攻のカリキュラムは以下の3本柱で構成されています。
① Wirtschaftswissenschaft (経済学)
② Spotwissenschaft(スポーツ科学)
③ Spotmanagement (スポーツマネジメント)
最初の2セメスターで全体的な基礎を、そして徐々に発展していきますが、これらの分野を包括的に学べることは大きなメリットと言えるでしょう。
どれだけ広範囲かというと、経済学では簿記や法律を、スポーツ学ではSportmedizinと称して細胞、神経の働きから筋肉の動きまで バーっと頭に詰め込みます。
2. 専門に強い。スポーツビジネスに特化した授業
上記の続きですが、中にはスポーツのビジネスの側面にフォーカスした授業も含まれます。
ドイツと言えばなんといっても健全経営で有名なブンデスリーガ。
ブンデスクラブの事例やデータを扱うことができるのは、サッカーファンにとって魅力的ですね。
更に、それらの題材を原文で、つまりドイツ語、または英語で学べるのは1つメリットとして挙げられるのではないでしょうか。
とは言え、スポーツマネジメントに関する内容のボリュームはそれほど多くなく、あくまでも「経済学におけるスポーツという業界」もしくは「スポーツ学におけるビジネス的な側面」といった位置付けということは補足しておきます。
3. キャリアフォーラムや大学主催のイベントでスポーツビジネスに触れる機会がある
Unterhaltsame & informative Uni Lecture! 👌
— Die Roten Bullen (@DieRotenBullen) 2019年11月19日
Kevin #Kampl, Julian #Nagelsmann, Florian #Scholz & Markus #Krösche sprachen im Audimax der @UniLeipzig mit @TimThoelke vor ca. 1.000 Studierenden & Gästen u.a. zu den Themen Motivation & Entscheidungsmanagment. pic.twitter.com/bdxTsFIRLA
例えばつい先日、"Lecture of RB Leipzig"と題して、現監督ナーゲルスマンを始め、RBのスポーツディレクターやマーケティングディレクターによるトークセッションが行われました。
もちろん対象は全学部生でしたが、このような大学主宰のスポーツビジネスに関係するイベントの情報は必ず入ってきます。
4. スポーツビジネス業界人からのファーストインプレッションが良い
これは今までドイツでビジネスパーソンと話をして感じたことです。
当然と言えば当然ですが、方向性が明確になっている分、初対面の人と話す時にスムーズに話が進みます。
特にドイツは大学で学んだことと将来の職種が直結することが多いので、例えば以前Germanistik(ドイツ語学/文学)を専攻していたと話すと、なぜ今はスポーツなのかほぼ100%質問されます。
加えて、インターンシップの募集もだいたい関連学部に所属していることが条件なので注意が必要です。(サッカークラブのフロントスタッフの例を挙げると、経済学部も対象のところが多いです。)
5. 専門性が高い分、似たようなキャリアを積む人と繋がりができる
同級生や先輩がインターンシップで、そして卒業生がフルタイムでスポーツクラブや機関で働いていたりするので、繋がりを持ちやすいのは確かでしょう。
実際に僕の周りにも、RBやバイエルンの経営内部でインターンを経験している人がいます。
また、スポーツマネジメント専攻はスポーツ学部に属しているため、教授陣もスポーツの分野に顔が広く、そこでのコネクションも期待できるかもしれません。
これは経済経営学部にはないアドバンテージですね。
ちなみに僕は、DOSB(ドイツオリンピック協会)の役員である教授の紹介で、2020東京五輪期間中ドイツ代表のハブとなるDeustches Hausに応募し、サポートメンバーとして参加することが決まりました。
まとめ
海外大学でスポーツを学ぶことを視野に入れている人にとって、やはり体験者の声がまだまだ届きにくく、具体的にイメージできないことが一歩踏み出すハードルを高めているのではないかと思います。
自分も同じ立場だったので、今回僕が経験して感じたドイツの大学でスポーツマネジメント専攻に所属するメリットを思いつく限り書くことにしました。
この点はあまり良くないなと思うことについてはこちらの記事で紹介しています。
それではまた!