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ライプツィヒ大学1学期目 テスト結果

こんにちは、Shootです。今回は普段より長めの記事を書きます。

 

ついに1学期目の全テスト結果が発表されました。

正規生として昨年10月にスポーツマネジメント専攻に入学し、初めて迎える定期試験でした。

まずはテストの結果、形式、内容。

続いて、日本人である僕がドイツ語でテストを受ける上で意識したこと。

最後にそれを踏まえて、考察をまとめたいと思います。

 

 

テストの結果 ※評価は1-5(1が最高、4までが合格)

1. Volkswirtschaftslehre(国民経済学) 3,3

形式はmultiple choice(多肢選択法)で、主に経済学の基礎をマクロの視点から学びました。計算式やグラフを扱うのですが、なぜこうなるかドイツ語で理解するのに苦労しました。

 

2. Betriebswirtschaft(経営学)3,3

上のVWLと同様multiple choiceでしたが、スライドの数が500枚を優に超え、テスト自体も時間との勝負。ある意味速読のトレーニングにもなりました。 

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3. Öffentliches Recht(公法) 2,7

20弱の問いに対して、分厚い法典から当てはまる章を参照し記述します。公法の授業では絶対に覚えておくべき章がほのめかされていたので、より暗記する項目が多かったのが特徴。

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4. Bürgerliches Recht(私法) 3,7

こちらは公法と比べて、素早く適切に自分の言葉で記述することが求められました。ただでさえ専門用語が多いのに、法典ではやたら難しく書かれているため言葉のハンディキャップを大きく感じた科目でした。

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5. Technik des Rechnungswesen(簿記)2,0

最初こそ何を意図しているのか理解するまでに時間はかかりますが、コツを掴んでしまえば、簿記は最も語学から離れてるので外国人でも対等に戦えます。

 

 

勉強する上で意識してきたこと

僕はテストに向けて徹底してやってきたことが2つあります。

1つは勉強する前にそれぞれ個別に対策を練ること、もう1つは圧倒的な量です。

 

対策を練るとはどういうことか。それは形式を知って、最も効率の良い勉強法を考えることです。

(それではテストのためだけに勉強していて、為にならないのではと考える人もいるかもしれませんが、重要なことに絞って取り組んできた為、テストが終わってしばらく経った今でも内容は意外と覚えています。また、本当に自分に必要な知識なら授業外でもインプットするでしょうし、そもそも授業中学んだことを忘れないなんて不可能だと思っています。)

 

教授の話の中にはどのような問題の出し方をするかヒントが隠れていることが多く、加えて、友人やその知り合い、先輩からあらゆる情報を集めます。そして、それを整理することで、どこを押さえるべきかある程度把握できるので本格的にテスト勉強を始める前に計画を立てることができます。

要は地図を手に入れるだけではなく、様々な交通情報を考慮した最速ルート(最短ではなく)を決めてから出発するイメージです。

 

 また、今振り返って重要だったポイントは、上手く進んでいないと感じてすぐに従来のプランを変更できたこと。リルートも大事ということですね。

この柔軟性と覚悟は何をやる上でも必要なスキルではないでしょうか。

 

 

2つ目の量は言うまでもなく、正しい道筋を立てたならあとはやるだけ。テスト勉強に関してはドイツ人の友達の2倍、学期を通して言えば、3倍以上はやったと自信を持って言えます。

 

半年間の試みの中で確実に結果につながったと感じられるのは授業の予習、復習の習慣化です。

逆に言えば、予習がなければ授業時間内で全てを理解することは僕には不可能で、復習を怠れば次の時間には曖昧な記憶となってしまいます。

 

 他には、授業後わからないところをとにかく友達に質問していました。テスト前の期間は友達と何度も勉強会をして、不安要素を潰していきました。

順調に進んでいたように聞こえるかもしれませんが、やはり授業と自習だけでは厳しいことも痛感しました。彼らがいなければ、僕一人の力では全て合格することは難しかったでしょう。

環境に恵まれたことは本当に感謝しています。

 

 
まとめ

最後に「人は怠けてしまう」という話をします。

人は自分が思っている以上の成果を出すことができます。言い換えれば、当初は自分自身で想像ができなかったことを、十分な時間があれば達成できると僕は確信しています。

(余談ですが、人間の想像力はそれほど優れていないという話があるように、おそらく今の自分起点にしか想像することができず、過小評価してしまうのではないか、なんて思っています。)

 

話を戻すと、しかしながら上記の主張の十分な時間というのは、人によって大きく異なります。

その様々な要素の中でもモチベーションが最重要キーになるということを今回の定期試験に向けた取り組みの中で改めて実感しました。

 

自分はモチベーションを維持することが得意だと自負していますが、それでもファーストインプレッションが「わけわからない」ことや手応えをなかなか感じられないことを長いスパンでやるとなると、時間とともにやる気は低下し、そのうち「怠け」が出てきてしまいます。

 

中には、魂を売って没頭できる人もいますが、それが勉強となると僕のような普通の人には難しいのが現状ではないでしょうか。

 

それでは、その現状を打開する為にはどうすれば良いのか。これを今回の記事の結論と位置付けたいと思います。

 

自分の経験の中で見つけたヒントとしては、以下の2点が挙げられます。

 

1. 定期的に人とあって新しい刺激をもらう。

家でこもって勉強時間を確保するのが効率良いと思うかもしれませんが、外に出ないと質が落ちます。やはり人と会うとモチベーションは回復しますね。

2. 習慣化する。

時間をフィックスし、細切れにして生活の中に組み込むことで、何をどれだけやろうか無駄な思考を使うことなく、無心で取り組むことができます。

 

思考に関しては以下の記事でも少し触れています。興味のある方は是非 ↓

shootde.hatenablog.com

 

 

 

はい、こんな感じで偉そうにダラダラと書いてきましたが、正直な感想はめちゃくちゃ嬉しいです。

みんなに話していますが、die Note ist mir doch egal, bestanden ist bestanden 成績なんて二の次、合格は合格なのです。 

また、ヘルニアを患い座っているのが辛く、フラストレーションが溜まりながらも、フルコミットできたことは大きな自信に繋がりました。

 

今学期はさらに成長できるよう、日々精進していきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。