German Sport Management

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2020年に最も読まれたスポーツビジネス記事

こんにちは、Shootです。

もう年末ですね。今年はコロナの影響が大きく、ロックダウン期間も長かったので気が付けば一年が終わってしまうという感覚です。

さて、今回はこのサイト内で今年最も読まれたスポーツビジネス関連記事トップ5をご紹介します。

 

1. 『今こそブンデスリーガの制度を見直すべきなのか』

こちらの記事はドイツ特有の50+1ルールについて解説したシリーズの第二弾です。
50+1ルールとは、ざっくり説明すると外部企業や投資家によるブンデスリーガクラブへの影響力を限定し、母体組織が運営していくためのルールです。
ドイツでは90年代にサッカークラブのプロフェッショナル化が進み、元々の非営利団体組織と切り離して運営会社が設立されました。
この運営会社の議決権の過半数、つまり50+1%以上を母体組織が保持しなければならないと規定されています。
後述しますが、第一弾では国際的に有名な企業であるバイエル社とレバークーゼンの関係性を例に挙げ、基本的な説明をしました。
そして、この第二弾では50+1ルール廃止を主張するハノーファー会長について取り上げています。
このルールに対する考え方、論点など興味のある方は是非ご覧ください。

2. 『2020最新ブンデスリーガ決算報告書からわかる4つのこと』

この記事では、2020年にDFL(ドイツサッカーリーグ機構)が発表した『2018/19シーズン決算報告書』について取り上げています。ここでは大きくリーグの収入源と自己資本率にフォーカスして、どのくらいの構成比率なのか、また前年から何%変化があったのか、そして最後にそれらデータから読み取れることを簡単にまとめました。ざっくりとしたブンデリーガの財務状況が知りたい方におすすめです。
 

3. 『なぜバイエル社がレバークーゼンの株式を100%保持できるのか』

こちらは先ほど紹介した50+1ルールをわかりやすく説明した記事です。ドイツサッカーに少し詳しい人なら、なんとなくブンデスリーガではワンマンオーナーの資金力による大胆なクラブ運営が難しいという印象を持っているかもしれません。しかし、いわゆる''Lex Leverkusen''(レバークーゼン法)と呼ばれる例外も存在します。
「なぜこのような例外が認められているのだろう」という疑問から執筆はスタートしました。
どういう背景で成立し、どんな条件が適応されているのか。複雑になりがちな法や規約に関して極力わかりやすく説明した記事です。

4. 『ドイツの大学でスポーツマネジメントを専攻するメリットとは』

この記事は僕が「ドイツに来る前に知りたかったこと」という観点で書きました。
なかなか情報が少ない中で、実際に体験したからわかることをメリット・デメリットという枠組みで簡潔にまとめています。
あくまでも主観であり、広く一般的ではないと思いますが、1つの参考として留学を検討している方のお役に立てれば幸いです。

5. 『アディダスの国際化とグローバル戦略①』

ここではドイツのスポーツメーカーアディダスのグローバル戦略について書いています。
ちょうどこれを書いた頃、大学の授業で扱った内容だったので、公になっているソースをかき集めたものです。
ドイツ語でまとめたものを後から日本語に訳したため、若干不自然な日本語名称などあるかもしれませんのでご了承ください。
 

まとめ

コロナはスポーツ界に大きな打撃を与えました。それは健全経営で有名なドイツ・ブンデスリーガにおいても例外ではありません。そんな中、再び50+1ルールをめぐる議論が活発になりました。
この議論は今年注目してきたトピックの1つです。結果的にこのルールに関して3つの記事を書くに至り、アナリティクスによるとこれらは比較的読まれていることがわかりました。
 
個人的な話をすると、今年は前年と比べて文章と向き合えた実感があります。それでも、ひと記事書くのに多くの時間を費やしてしまうため、なかなか重い腰が上がらないという現状です。「なんとなく伝えたいことがあるのに」というもやもやした気持ちを残さないよう、来年も引き続き地道に積み重ねます。
読んでくれた方々どうもありがとうございました。
 
それでは、みなさん良いお年を〜