German Sport Management

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アディダス本社で働く社員に突撃インタビューした話

こんにちは、Shootです。

 

先日、ドイツのHerzogenaurachにあるadidas本社へ行ってきました。

いわゆるアポなし突撃です。

 

どうにかする自信はあったのと、一応事前に訪問する旨は伝えておいたので楽観視していたのですが、エントランスでの交渉の末撃沈。

そこで食い下がるわけにもいかず、帰宅する社員を待ち伏せし、街頭インタビューをさせていただきました。

気温は一桁、途中で雨がぱらつく最悪のコンディションの中、1時間半粘って聞き出した社員の方々の意見がとても印象的だったので紹介したいと思います。

 

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アディダスで働く上で良いところ

最初に投げかかけた質問がこちら。

 

総じて言えることは、質問をさせてもらった方々全員が今の仕事環境に満足していて非常にポジティブな印象を受けたということです。

 

多かった意見を順に紹介すると、

・働き方の柔軟性(仕事時間)

・仕事場の雰囲気、リラックスした環境

・本社施設が素晴らしい

(フィットネスジムやサッカー、テニス、バスケコートなども)

・インターナショナルなチーム、ダイバーシティ

・知名度のあるグローバルブランドであること

 

高い競争率を勝ち抜き、優秀な同僚と切磋琢磨していくガツガツ感というよりも、仕事環境はリラックスしていてとてもフレキシブルだという声が多かったことは注目に値するのではないでしょうか。

 

ある方はこう話してくれました。「仕事場の空気感がとにかく素晴らしい。例えば、ソファーに座って、コーヒーを飲みながら考え事をして、それもまた仕事の一部なんだ」

 

彼の話を深掘りしていくと、現在は「Dual Study Program」の最中だと言います。

このプログラムは、カリキュラムの半分は大学で知識を学び、また半分はアディダスで実務経験を積むことができるというもの。様々な選択肢が用意されていることも大きな魅力だと思いました。

 

 

アディダスで働くために必要なこと

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興味深いことに、皆口を揃えて言うのがクリエイティビティというワード。

彼らのクリエイティブな思考を促しているのが、上記のトピックで挙げたリラックスした環境というわけだったのです。

 

更にスポーツに対する情熱はもちろんのこと、続けて英語スキルは必要不可欠だと語ってくれました。

個人的にパワーワードだと思ったのがこちら

「アディダスはドイツに浮かぶイングリッシュアイランドさ」

さすがは多国籍集団。公用語は英語。

ある方の話では、16人チームの中でドイツ人はわずか2人だけだといいます。

 

ちなみに本社全体でのドイツ人の割合は59%

アディダスにおけるダイバーシティの重要性は以下のリンクから。

adidas Careers – Through sport, we have the power to change lives. Diversity & Inclusion

 

 

他にはチームワークという言葉も強調していましたが、adidasには「The 3Cs」というカルチャーがあるそうです。3つのCは何かと言うと、Confidence, Collaboration, Creativity。社員の方々と会話をしながら、なるほど、と納得していました。

 

最後にこの「The 3Cs」には含まれませんが、コネクションもまたアディダスでポジションを手に入れる上で重要な要素であると話してくれました。

やはりインターンシップやプログラムを経験してダイレクトに入社するのが王道のようです。

というのも、内部に繋がりができ、この信頼関係がキーとなるからだと。

 

他のバリエーションとしては、今回インタビューさせてもらった社員の方に父親がアディダスで働いていて推薦してもらえたので、比較的苦労せずに入れたという人もいました。

 

 

まとめ  

今回、実際に本社で働く社員の方々にインタビューすることで、僕らが普段目にする情報以上のものを感じれたのではないかと思っています。

もちろん、これはあくまでも一部の人の意見なので全てを鵜呑みにするべきではありませんが、多様性に満ち、オープンマインドで誇りを持った人が多いことは間違いないでしょう。

 

本来は、施設の内部も見学したいと思っていたのですが、特定のイベントを除いて一般人の入場は許可していないとのこと。

そして、実はレセプションや街頭インタビュー中にもこっ酷く言われたのですが、採用に関することは全てオンラインで受け付けており、例外は認めていないそうです。

 

例の如くコネクションはとりわけ重要なようですが、インターンなどオフィシャルなルートを辿って信頼を獲得するのが最善策と言えるでしょう。

また、学生向けの企業イベントを開催しているそうなので、興味のある方は公式サイトの更新情報をこまめにチェックすることをお忘れなく。

Event Listing | adidas

 

それではまた!