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カルペ・ディエムという生き方 今を楽しめる人は強い 

Carpe diem(カルペ・ディエム)とは、古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場するラテン語の句です。

英語では、'seize the day'

日本語では、「その日を摘め」と訳されます。

つまり、「今この瞬間を生きろ」という意味です。

 

元日本代表中田英寿さんの座右の銘としても有名ですね。

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ライプツィヒの素晴らしい自然
今回僕が主張したいことは、「今を楽しめる人は強い説」です!

理由は簡単。

楽しむことに勝るモチベーションはないからです。

 

なに当たり前なことを。

今を楽しむなんて単純明快、そして誰もが追い求めること。

しかし、これが非常に難しいわけです。

 

少し掘り下げてみましょう。

 

まず第一に好きなことに没頭できるタイプは稀だということ。よくホリエモンが言っていますね、好きなことに全力を注げと。

歴史に名を残すような天才に多いこのタイプですが、僕を含め一般人は時間が経てば、良くも悪くも周りが見えますし、飽きてしまうもの。

全力を注げるものが見つからないと悩んでいる人も多いようですが、それが普通だと受け入れるのがファーストステップです。

そして、少しでも興味があることはとりあえず始めてみる。

実は集中力も物事を始めてから高まると言われますが、それと同じ。進みながら楽しみを見出すのです。

 

もう1つ問題として、人はすぐに結果を得ようと焦ってしまうこと。つまり未来を気にし過ぎて今を生きれないわけです。

おそらく何をするにも結果が全てだということに気が付くからでしょう。

 

これは僕も痛いほどわかります。

ただ、その結果を成し遂げるためには日々積み重ねていくしかありません。

先を見て今をおろそかにすれば、その「積み重ね」の質が落ちるのは明白です。

よってAll you can do は今にフォーカスすることだと言えます。

 

ここに楽しさを自ら見出して、コミットできる人は素晴らしいですね。一見、本人はただ楽しんでいるように見えるだけですが、尊敬に値します。いや、最強だと思います。

 

 

チープな言葉ですが、成功者は長期的な展望がある人。だから「今は未来への投資だー」という考え方に否定はしません。

が、そこへ向かうまでのプロセスにもっと意義を見出してもいいのではないでしょうか、というのが今回のささやかな提案でした。

 

終わりに

こんなことをしょっちゅう考えているのですが(しょうもないですな)、記事にしようと思ったきっかけがあります。

それは、アメリカ人の友人でした。彼らは米国政府のプログラムで派遣され、ドイツで何社かインターンシップをしています。

もうとにかく優秀なんですよね。特有の競争意識の高さと行動力、頭の回転の速さは最初に知り合った時にすぐ気付きました。

 

そんな彼ら三人に共通していることが、「楽しむこと」だったのです。

 

僕はもがいていました。とにかく結果が欲しい。焦燥感。今は全て未来のために捧げよう。そう割り切って、文字通りがむしゃらにやっていることも多かった気がします。

しかし、大事なことを忘れていたのです。

 

自分の成長を求めてドイツへ戻ってきたのではないか。もう一度ゼロからチャレンジする決断をした時に、すぐ結果が得られないことは覚悟したではないか。

 

 

僕は将来やりたいことがたくさんあります。それらを達成するには当然時間がかかります。

だからこそ、そこへ向かうプロセスを、今この瞬間を楽しむことに比重を置いて、一つずつ積み重ねていこうと思います。

 

満身創痍で頑張っている人に、立ち止まって振り返るきっかけを与えられれば、幸いです。